第4話4月7日(木)とと姉ちゃん竹蔵が常子に名前の由来を伝授する
朝ドラ・やっと家訓通りの月一のお出かけが叶いました、3姉妹は大喜びです、久しぶりに笑顔を見せました、ところがその裏で竹蔵が病に冒されていきます、自宅療養中ですがつかの間の一家だんらんを過ごす事に・・
家族でお出かけが嬉しい姉妹達
無理がたたる竹蔵
百人一首をして常子の名前の由来が明らかに
竹蔵がカメラを持参して楽しい時間を過ごす
家族の姿を写真に沢山収めます
その日のよる、三姉妹が寝静まった後に、竹蔵は残務を片付けるために会社に出かけようとしました
それを心配する君子との会話を常子が偶然にも聞いてしまいます
家訓を守ろうとするあまりに竹蔵が体を壊してしまうのでは?
と君子は案じているのです
所が幼い時に突然に自分の両親を失ってしまった竹蔵にとっては日常とはいつ壊れるか解らない儚い(はかない)ものだという思いが心の根底にあるのでした
そんな生い立ちがあるからこそ、無理をしてでも、一緒にいる時間を大事にしたいのだと竹蔵は言うのでした
ところがこうした無理が祟ったのでしょうか、竹蔵はその年の暮れにとうとう結核で倒れてしまうのでした
竹蔵は結核の為に自宅で療養を余儀なくされたのでした
「とと」が家に居るという事がうれしい三女の美子
竹蔵についつい甘えてしまいます
うれしい反面、竹蔵も君子も結核が子どもたちに伝染したりしないかと気がかりでした
年が明けました
昭和6年の小学を迎えた小橋家です
三女の美子は竹蔵と外で遊ぶ事が出来ないので不満でいっぱいの顔をしています
体の負担にならないで、室内で、家族で一緒に遊べる物を一生懸命考えました
竹蔵はある物を思い出したのでした
それは君子が嫁入り道具と一緒に持って来た百人一首でした
百人一首を始めて一同茫然
なんと君子の強さに常子達は唖然茫然、あんぐりしてしまいました
みるみる札が減って行きます
常子は負けまいと、百人一首の上の句が読まれると集中して札にとびつくのでした
「やっと取れたぁ」と大喜びする常子を見ては竹蔵と君子はお互いに顔を見合わせては笑うのでした
竹蔵と君子が笑う理由とは?
なんと必死の形相で取ったその札が、常子の名前の由来の札だったのでした
「世の中は常にもがもな渚漕ぐ海女の小舟の綱手かなしもー」
注釈すると
世の中がいつまでも変わらずあって欲しい
渚を漕いでゆく漁師の小舟が引綱を引くような普通の場景がいとおしい・・・
常子は自分の名前にまで家訓にも通じる竹蔵の思いが込められている事を知って胸がいっぱいになるのでした