あさが突然の引退宣言はなぜなの・亀助の脳裏に去来するものは?
朝ドラ「あさが来た」突然の宣言に驚きを隠せない榮三郎達ですが、史実では夫広岡信五郎が息を引き取ると浅子はすべての事業を娘婿の広岡恵三に譲ったのでした、まさか新次郎さん・・・・
あさの将来を見据える力とは
あさが引退を表明した本当の理由とは
加野屋を訪れた女学生
1904年(明治37年)2月には日本とロシアの外交的交渉が決裂しました
おかげで日露戦争が勃発したのです
大手生命保険会社では、戦時保険加入者への対応など、保険会社同士でも足並み揃えられない状況になっています
淀川生命では、社長の榮三郎をはじめ、役員や支店長による会議が開かれましそして今後の方針についての議論がなされたのです
会議を終えるとあさと榮三郎は加野銀行に戻りました
あさは日本の将来を見据えていました
今回のロシアのと戦いに勝利したとしても、きっとまたすぐに、より大きい戦争が起こるでしょう
有事に備えて、日本は経済的に豊かになり、外交力をましておかなくはなならないと考えていました
その時のためにも加野屋は自力を蓄えておく必要があります
啓介、亀助、平十郎、弥七、祐介らが集まってきて、あさが榮三郎に話をしているのを真剣に聞いています
さあ、うるさいおばさんが意見するのはここまでだす
あとは皆さんにお任せいします
やまめすのや、銀行も、生命保険も商店も、ぜぇんぶな
突然、あさが一切の仕事から手を引く決意を告げました
あさが商いの道に進んでから加野屋は存続の危機も含めいくつもの困難を乗り越えてきました
新たな難局に立つ今、成長著しい若い人たちにその能力を発揮してもらいたい
また新次郎の体調思わしくないのもあさが仕事をやまようという理由の一つです
皆驚愕して言葉を失い、そこから口々にあさを思い留まらせようとしました
榮三郎も本当に困った様子です
あきまへん、早すぎます
そうだす、まだこない気力も十分やゆうのに
あさの胸に皆の気持ちが痛いほど伝わって来ます
せやけどな・・・他の事何も考えんと、旦那様のお側にいときたいんだす
わかりました、加野屋の事はもう心配せんといくなはれ
榮三郎は、あさの決心の硬さを推し量り、すべてを背負う覚悟を決めました
おおきに、うちは皆を信用してますさかい
あさと新次郎の隠居で、亀助は自分だけが取り残されたような衝撃を受けました
加野銀行の表に出て、店の看板をながめていると、数十年をともにしたさまざまな思いが心中に去来します
そこに3人の女学生が来ました
あさに面会を求めました
白岡家に女学生が来るのは珍しくないのです
でも、亀助は目の前の3人の雰囲気がこれまでの女子学生とはどこか違う気がしました