三ツ割制度を実行する加野屋は今後も益々発展していくのでした
朝ドラ「あさがきた」では近江商人を習って三ツ割制度(みつわりせいど)の提案がされました、そこで榮三郎が保険会社の為に作った資料の中に新次郎の症状を発見して驚く・新次郎の砂時計が・・あさ急いで!
加野銀行は2年前野大阪恐慌を乗り越えて預金高が右肩上がりに増えつづけました
また淀川生命も飛躍的に契約件数を伸ばしました
榮三郎と平十郎は好調な業績を維持させるために既にある終身保険、養老保険、海運保険の他に新たな品目を加えて契約しやすくするなど、次々と企画を考え実行していきました
それから数日後に開かれた加野銀行の役員会議であさは近江商人の伊藤忠兵衛が実行した三ツ割制度を導入してはどうかと議題に挙げました
三ツ割制度とは
会社の利益を本家への上納、内部での積立て、社員への分配の三つに配分しようという考え方でした
働き手のやる気を促進して若い人材の育成につながっていくはずだとあさは考えていました
あの制度やったら利益は直接給与に響きますし、店の者も経営の一端を担ういう覚悟が増すやろて
孫ができてなお、あさの仕事への意欲衰えを知らない
啓介は会議の進行を手伝い、各自の机に資料を配っています
お医者さんにつくってもらいました
病気の初期症状にはこないなものがある、そやから保険はいる前に病院にようみてもらわなあかんということで
平十郎が資料の説明をするとあさはさっと目を走らせ、書類の中に「食欲不振」「味覚障害」の文字を見つけました
あさは今朝の事や今までの事を思い出します
三味線を手にする新次郎をみて
旦那さまと声をかけるあさ
やっぱりどこか調子悪いのではないですか
今朝の朝食もあまり食べてはならんだし
尼崎行くの辞めておこうかな?
亀助を呼んで断りを入れるように指示をするのでした
昔を思いだして懐かしむあさと新次郎
あさが白岡家のリビングに行くと、新次郎が幸せそうに赤子の名前を並べて考えています
旦那様・・うちと一緒に病院行っとくなはれ
どうか
どうか、頼みます
あさが深々と頭を下げました
うん、わかった、ほんなら行こか
新次郎がにっこりうなずきました
新次郎の人生の砂時計が刻々と減らしていくのでした