あさと新次郎が昔話しをするが砂時計の砂が空っぽ・まさか?
あさが来たでは五代様の話や大久保様の話に花が咲くあさと新次郎、旦那さまが昔話しなんて珍しいおすなぁ~、そうだすか?と普段どおりの新次郎ですが
夫婦であさと新次郎は啓介の人となりを褒め合いました
日の出女子大学校でのぶちゃんから千代の一面の話を聞く
昼の千代と啓介さんとの新居の打ち合わせの様子を思い出しているあさと新次郎
あないふうやったら安心して千代託せます
そうだすな、それに・・・加野屋にも新しい風吹き込んできそうな気ぃします
あさは今から啓介が加野屋の新戦力となってくれる日が待ち遠しい
わてなぁ、近頃よう昔の事思い出しますのや、例えば・・・
新次郎が真っ先に上げたのは新政府の高官だった五代友厚に、あさが制作の不備を言いて立てて立ち向かっていった武勇伝です
あれからもう30年以上たったやなんでなぁ
ああそうだすなぁ五代様や大久保様が願てはった国造りがようよう出来上がろうとしてます
五代様もちょっとは立派位になったて表くれはりますやろか
あさが懐かしく思い出し、ふと新次郎をみました
旦那様が昔話しやて・・・なにゃ珍しいことやなぁ
それにしてもタンスの上の砂時計の砂が・・・なんと空ではないか
これから何か・・・
不吉な予感がします
東京の日の出女子大へ向かったあさと新次郎
翌5月、見せが少し落ち着いた頃合いを見計らってあさと新次郎は東京の日の出女子大学校に向かいました
大学校で学びたいというあさの夢を実現させるためです
あさは絹田の授業を聴講して熱心にノートを取りました
新次郎が廊下から教室を覗くと女子学生に交じって一人年配のあさが座っています
それが、一瞬重大の好奇心で目がらんらんと輝いていた若かりしあさの姿に重なります新次郎は思わず微笑んでいました
授業の後にあさはひさぶりに田村宜ちゃんと話しました
田村宜ちゃんは学生達のまとめ役をしているという
せや千代ちゃんも結婚のご支度で頑張っている頃ですね
田村宜ちゃんはあさの知らなかった一面を語りました
子供のころからドレスが好きなのに、気に入らない人が先に着てしまったせいで意地を張って興味のないふりをしているという
その話を聞いたあさには思い当たる節がありました
千代は昔、鹿鳴館の絵に描かれた女性のドレス姿を憧れの目でみていました
あさはその時、金魚みたいだとけなして千代の娘心を傷つけておきながら、加野銀行創業の日にドレスを着て周囲を驚かせました
それを見た千代は全然似合ってへん
と憎まれ口を利いいていたが、千代がそれ以降ずっと着物で通してきたのには、こんな理由があったのでした
そこに成澤泉が着倒して継ぎの当たったスーツ姿でやって来ました
寝食も校長室で済ませているという
できるかぎり学生達のそばにいて、語りかけ、その成長に勝ちからを貸したいと考えているのでした
そうだ白岡さんもそのうち学生たちに訓示を与えてやってください
あさが来たが躊躇すると、成澤泉はあさの人生経験そのものが女子の一つの指標になると口説きました
いつか是非と快諾するあさでした