のぶちゃんが夢中になる尾崎紅葉・金色夜叉のあらすじ
朝ドラ「あさが来た」では田村宜ちゃんが新聞の連載小説に夢中です、小説は金に目がくらむ女がモデルですがなんとのぶちゃんの好みの男性は背が低い地に根が生えたどっしりした人なのです
のぶちゃんは活字が大好きです
千代ちゃんと一緒にいる部屋のベッドの下を見た事ありますか?
本がぎっしり置かれています
のぶちゃんは小説とか読みだすと止まらないのです
今夢中なのは新聞で連載された恋愛小説です
金色夜叉とは尾崎紅葉が明治時代に書いた小説です
読売新聞に1897年の1月1日より1902年5月11日まで連載されました
なんと執筆中に尾崎紅葉が亡くなったので未完成なのです
前編、中編、後編、続々、新続金色夜叉の5編からなっています
尾崎紅葉門下である小栗風葉が終編金色夜叉を書いて完結しました
昭和に入ってドラマや映画化されています
明治20年代、東京
箕輪家で百人一首のかるた大会が開かれていました
ここに参加していたのが鴫沢宮(しぎさわみや)
カルタの会に後から参加してきたのが資産家の富山唯継(とみやまただつぐ)
洋行帰りの年頃の男です
カルタの会では富山唯継(とみやまただつぐ)の金のシャンクについた大粒のダイアモンド
現在のお金では6百万円位の価値があります
ここでのヒロインはお宮ちゃん
お宮ちゃんには婚約者がいます
今は正月ですが今年の夏、貫一という婚約者と結婚する事になっていました
ところがこの正月のかるた会で資産家の富山唯継(とみやまただつぐ)に見初められたお宮ちゃん
富山家の資産に目がくらんでいるお宮の両親は資産家の富山唯継(とみやまただつぐ)と結婚するように説得します
その一部始終が婚約者の貫一にバレてしまいます
そこで熱海の海岸で貫一がお宮に事の真相を追求します
ここでお宮はなんと貫一の元に戻らなかったでした
貫一は名セリフを吐きます
一月の十七日、宮さん、善く覚えておき
一月の十七日だ
来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから
貫一はこの捨て台詞とともにお宮の前から消え守銭奴となり鬼となるのです
高利貸の手代になり独立して血も涙もない男になるのでした
その後、資産家の富山と結婚したお宮は毎日懺悔に暮れ自分が捨てた貫一許して欲しいと
手紙をしたためるのでした
この貫一お宮の別れのシーンになった舞台の熱海では貫一お宮の像が立っています