眉山家悲痛・藍之助帰って来てくれ・栄達が懇願する山王寺屋の運命は
朝どら「あさが来た」養之助が兵隊に取られてしもた
養之助が可哀想です祝言の日になんと
新兵証書(しんぺいしょうしょ)が届きました
昔は赤紙と呼んでいると思っていたのでした
赤紙は召集令状でした
役場の兵事係が配送していました
では新兵証書とは・・・
やむおえない場合は電報や封書で通知されていたようです
入営命令書とかと書いてあります
入営部隊や入営部隊所在地や入営時期などが詳しく書いてあります
もうそこまで書いてあるとなると
養之助が兵隊さんに行く事は間違いないようですね
そこでなんと
大阪の加野屋へ栄達があるお願いに出かける
事情を全く知らないあさに養之助が戦争の為に兵隊にとられてしもたと知らせました
養之助が兵隊にとられてしもた
惣兵衛もはつももう手紙を書くひまもないくらい忙しなってもうてな
そんなこの間祝言上げたとこやに
もう来月には出発です
これからみかんの取り入れで忙しい時やというのに
涙にくれる栄達
藍之助帰って来てくれ
みかん山に男でが足りんようになった
わしももう年や、
セツっちゃんも実家に返したし
頼む帰って来てくれ
もうおとうちゃんとおかあちゃんだけで
やってくのは限界なんや
涙ながらに訴える栄達
お願い申し上げます
土下座する栄達
藍之助が自分の名札を自分で外すのが痛々しい
よのが菊が好物だった黒糖饅頭をお茶うけに出す
美味しい
あんなキツかった菊も逝ってしもうて
私も体だけは丈夫やおもてましたけど
そろそろ仲間入りかも知れません
最期に大阪の街見られて良かった
淀川に流れだけは変わってのうて懐かしおました
哀愁漂う栄達です
藍之助を連れて栄達が和歌山へ帰って行きました
藍之助の事を東京へ行った息子のように可愛がっていた平十郎の落胆ぶりも痛々しい
そこへヒョッコリ
雁助が大阪へやってきました