ふゆからの手紙を亀助が読み返しニヤついていると衝撃が・雁助の文字や?
あさが来た65回・大番頭さんが手紙の代筆している事にきがついてしまう番頭さんにショックが走る・・
亀助は事務所にいました
ふゆからの手紙を読み返してはニヤニヤしていました
思いが実りそうだと、これまでもらった手紙を全部並べて喜んでいました
突然何かに気づいて亀助の微笑みが消えました
文書の中に有る亀の文字のはね方に見憶えがあるのです、筆跡もどことなく男っぽい
こりゃあよう見たら番頭さんの文字やんか、はぁ、ひっとしてこれ、全部番頭さんが・・・
その時に、亀助の懸念を木っ端微塵に吹き飛ばすドカンという爆発音がトドロキました
亀助が転げるように外に飛び出すと、坑道の入り口から猛烈に煙がふきだしています
あぁた!あぁた!
カズが泣き叫びながら坑道に駆け込もうとしています
宮部や坑夫たちが必死に止めています
側では治郎作とカズの三人の子どもたちが泣きじゃくり、治郎作の酒瓶が焼けただれて転がっていました
サトシがゆっくりと歩いて来て、眉を曇らせて見ている伊作の横に立ちました
ありゃどげしたとや?
それが、親分だけ、穴の中におったと・・
・・・なっしか・・・
サトシの顔がこわばりました
大坂ではいつもと変わらない平穏な朝を迎えていました
あさはいつか加野屋の銀行をつくりたいと金融などに関する書物を読み始めています
榮三郎や雁助が乗り気では無いことは承知していますが、志を持つ人にお金をかしてその人が新しい日本の為のしごとを興すのなら、これほど、今の時代に即した事業は他にないとおもっている
それにもし銀行つくって成功できたら、今の炭坑頼りになっている加野屋かて、もっと豊かで幅のあるものになります
もっと新しい商いをひろげていくことかて・・・
あさは千代を抱いてあやしていたが、つい話に夢中になってしまい、新次郎が手を伸ばしてあさの口をつまみました
赤ん坊を抱きながらする話ではないとあさの腕から千代を抱き取りました
新次郎の抱き方ははたから見るとおっかなびっくりです
まああんたかそない言い始めたら止まれへんやろけどな
当主は榮三郎だす、あいつの意見もちゃあんと取り入れなあきまへん
反対もしないが榮三郎をないがしろにしないで立てるようにアドバイスをする