あさが来た ふゆがうめと雁助の会話を盗み聞きした内容とは?
NHK朝の連続テレビ小説・63回うめと雁助はもしかして?産婆はなんと漫才師の春やすこ、正吉が発作を起こす・孫が生まれるまで秘密にしてとあさに言うが・・
さっぱりぽんの散切り頭になった新次郎と榮三郎と雁助
五代友厚は大坂商人たちの中心に立って、同島に念願の米穀取引所を開設しました
家督を榮三郎に譲って以来、正吉とよのは以前にもまして仲睦まじいのですが
ところがあさの出産が間近になると、産婆か医者かで正吉とよのが大喧嘩になってしまいました
よのが自分の出産経験から産婆を推せば、正吉は西洋医学を学んだ医者が安心だと言い張ります
あさは二人の間に挟まって困り果てる
新次郎が仲裁をしようとするが正吉もよのも耳を貸そうとしません
あのご夫婦があないに言い合いはるやなんて
雁助が台所の片付けをしているうめに話しかけました
それだけ楽しみにしたてはるいうことだっしゃろなぁ
うちも近頃おあさ様のおなか見てましたらなんや自分のことのように胸がそわそわしてきてしもて
幼い頃からあさを見てきたうめは感慨もひとしおです
男というもんはおさんの事を自分の事のようにヒシヒシと感じる事ができまへんのや
娘が生まれる時も何をしたらいいだ解らなかった
愛想つかして伊予の方へ帰ってしまいましたと告白する
雁助は、かつて仕事ばかりで嫁に愛想を尽かされた自分を省みていました
一人娘がいますが、もう何年も会っていません
雁助はそんな打ち明け話をとつとつと語ります
雁助が店の話ではなくて自分の話をするのは始めてでした
うめは聞きながら次第に真顔になっていきます
店以外の事話してくれたの初めてどしたので・・・
それなら・・
ふゆがお茶の道具を持って台所の方に来ると、うめと雁助が親密そうに話しています
ふゆは台所に入るのを遠慮しました
二人の目の届かない隅の方に身を寄せました
雁助はふゆに気づかず、つまらない話をしてしまったと自嘲しました
わたはこの加野屋に生涯尽くすて決めてますのや
自分の話なんかどないでもええこっちゃ
うちも今井に入ってお嬢様方に生涯尽くすて決めて・・・・ここに流れ着いた身ぃだすよってに・・・番頭さん・・・うち
うめが何か告白するのでは無いか?とふゆはドキドキしていました
何してますのやふゆ?
後ろから来たあさに声を掛けられ、ふゆはびっくりして小さな悲鳴を上げました
何かいいたそうなふゆ
うちは、うりは今番頭さんにあんたの相談してるとこだしたんやで
雁助が口裏を合わせました
するとあさにピカッと閃くものがありました
あ~あのことだすな
亀助がせっせと手紙を書き送ってきているのに、ふゆは字が下手だと恥らって書いていない
あさはぽんと手を打ち、恋文の返信に加野屋の大番頭をひきずりこもうとする
雁助さんに手伝うてもろたらええわ
大がん等さんにそないなこと
いいや、なんぼでも手伝いまっせ
九州で一人働いている亀助も、あんたから手紙もろあたどれだけ励みになるか
これもお家の為だす
雁助が喜んで請け負った
なにしろ、あさが見当違いのひらめきをしたおかげで、気まずくなるところを上手くごまかせた
うめともども、胸をなでおろしていたのでした
そろそろ産婆か医者かをきめなくてはならない
あさは初めて妊娠とつわいを経験して無事に赤ん坊の顔を見るまでは、出産はソロバン通りにはいかないものだと思い知りました
そこで新次郎と話合い、安全第一の出産、つまり正吉の勧める最新の知識を持っている医者・七宮と、よのの勧める経験豊富な産婆・とめの両方をお願いする事にしました
あさは早速七宮ととめの診察を受けると、どちらの見立ても生まれるまであと十日前後だということで一致しました
正吉とよのも仲直りし、全てが丸く収まっていくかに思えた矢先に正吉が心臓の発作を起こして倒れました
幸い、その場に七宮がいたおかげで、早急に適切な処置がなされていく
すぐ旦那さまに・・・・立ち上がったあさを止めようと、正吉は青白い顔で必死に起き上がろうと手を伸ばしました
あいつらには言わんといとくれ!
あさちゃん・・・頼みや
阿呆みたいやけどなぁ、大きいお父ちゃんのままでいたいんだす
あいつらにカッコ悪いとこみせとうないんや
あさが小さく頷くと正吉は安堵の息を漏らして疲れたように目を閉じました
よのは別室の部屋へとあさを誘います
こまで表には出さなかった正吉の病状を打ち明けました
今回はあさの診察があって七宮が居合わせたために大事には至りませんでしたが、正吉は段々強い発作を起こすようになってきています
新次郎や榮三郎にもそう長くは隠し切れないでしょう
あささん・・・・無事に産んであの人に孫の顔見せてあげて
泣き崩れるよのを支えて、あさは必ず元気な赤子を産むという決意を新たにしました