あさが来た 正吉がまさかの引退宣言・加野屋の身代は誰に今後は?
朝ドラ・54回・雁助とよのしか知らない秘密のうちに家督を譲るという大旦那さま一体何があったのでしょうか?
炭坑で納屋頭のサトシ以外は説得して五代さまにはファースト・ペンギンですと励まされた後・・・
数日後、あさと亀助はようやく加野屋に帰り着きました
ただいま!帰って参りました
あさが元気よく加野屋の暖簾を亀助とともにくぐりました
店の者達一同が、口々にお帰りやすと出迎えてくれる
うめ、弥七、雁助、ふゆがお帰りやす
挨拶してくれる
亀助が嬉しそうに
ただいま・・とふゆに面と向かって言うと
誰に言ってますんや!雁助が突っ込みを入れる
あさが奥の座敷に走って行くと、正吉、新次郎、榮三郎がいて、丁度朝食を取っていました
新次郎も驚く
あさ!
お姉さん!
ようよう戻って来たんかいなぁ
正吉も驚く
あさは正座をして三人の前に手をつきました
いろいろすんまへんだした
すんまへんて?何がどす?
新次郎が不思議そうに尋ねる
帰るのがえらい遅くなってしもてまた嫁のくせに長い事言えを空けてしもうて
それに旦那さまの三味線の会に行かれへんかったし
し~や!お姉さん
榮三郎がえらい剣幕であさに近づく
この事はお父ちゃんには内緒でな
すると
何がシ~や!
おい榮三郎
はい!
行きまっせ
邪魔!邪魔!邪魔!
正吉が気をきかせて、あさと新次郎を二人きりにしようと榮三郎を促しました
正吉は座敷から出ようとして、新次郎を振り返えりました
新次郎お前、今夜だけは・・・
あのチントンシャン弾いてもええで
お父ちゃんホントですか?
三味線嫌いの正吉ですが、新次郎の三味線の会を聞きにいけなかったあさへの粋な計らいでした
あさはまだ謝っていないことがあると、一つづつ挙げて行きます
お寂しい思いさせてたら堪忍
なにより、至らない嫁で有ること、まだ何か言おうとすると新次郎があさの口をつまみました
他に言いたい事は?
ほなあ、まずは黙って・・・ゆっくり顔みせとくなはれ・・・
新次郎は、じっとあさを見つめました
墨も髭も付いてまへんやろうか?
新次郎は笑って
何言ってますのんや?
おかえり・・
・・・ただいま
万感胸にあふれ、抱きついたあさを、新次郎は優しく受け止めました
この夜、新次郎は、あさだけのために三味線を弾きました
正吉とよのの夫婦の部屋にも三味線の音色が聞こえ、よのが正吉は三味線が嫌いだろうと気遣い障子戸を閉めようとする
するとどうやら、本当は三味線が嫌いではなかったようで、よのには障子戸を閉めないように手で合図をする
あさに取っては至福の時が流れました
次の日、加野屋では正吉の要請で、よの、新次郎、あさ、榮三郎、雁助、亀助、うめが
座敷に顔を揃えました
実はな私、今日限り加野屋の身代を譲る事にしましたんやぁ
えええ?あさも驚く
みんな驚く
旦さんが隠居てそないきなり・・
正吉の突然の引退宣言でした
あさは寝耳に水です
新次郎や榮三郎も何も知らなかったと驚いています
知っていたのは、正吉から内密に相談されていたよのと雁助だけです
それでこの加野屋の身代を継いでみらうのは・・
正吉が一同を見回しました
一体誰がこの加野屋の身代を譲り受けるのでしょうか?