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朝が来た 姉ちゃんはつに二人目の子供ができた

やっぱりふゆが、めかけ(側室)になるのでは?史実では4人も子供を産む小藤とダブル・寂しげな新次郎とふゆが気になるあさ

あさは1ヶ月半ぶりに加野屋に戻ってきました
正吉、新次郎とともに店の敷居をまたごうとして、店の面てに懸けられている看板に

目を止めました
はれ??
あれは・・・・

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両替屋の看板の横に、「加野屋炭坑」の真新しい看板が掲げられている
そうや、なかなか立派だすやろう
正吉が笑っている

店内から亀助が出て雁助らと並んでお出迎えしてくれている
わてが作ったんだっせ
新しい加野屋の始まりだすな
雁助やうめ、弥七もあさの久々の帰りを出迎えて、ワイワイと賑やかです

ただいま・・・なんや不思議だすなぁ
もうすっかり、この町が、この家がうちのふるさとみたいに思えます

そらあええこっちゃあ
ごく自然に口をついて出たあさの気持ちを新次郎は嬉しく受け止めました

次の日からあさは加野屋の炭坑部門を一手に引受今まで以上に張り切って働くようになりました

店内の一角にはあさ専用の机まで用意されていました

折しもこの明治5年の秋に東京の新橋から横浜までの鉄道が開通しました
以来、国内の石炭の需要が右肩上がりに伸びていきました

それからしばらくして、あさは再び九州に行く事になりました
時々様子見に行かなあかしまへんのや

宮部から届いた知らせによるとあさがいると居ないとでは坑夫達の士気が違い採掘量にかなりの差が出るという

軌道に乗り始めた炭坑の責任者として当分の間、大阪と九州の間を頻繁に往復しなればならないだろう

新次郎は文句を言えた義理ではない
新次郎が仕事に熱心ではないぶん、あさが加野屋の為に精力的に働いている

はあ~あ、そうだすか・・・・
それにあさの誘いといえ、数歩、歩けば着物の裾が汚れるような炭坑に新次郎はとてもではないが同行するきになれないようだ

旦那様も一緒に行ってくれまへんか?
行きまへん

結局新次郎は忙しげに旅支度をするあさをつまらななそうに見ている

新次郎様・・・お気の毒に・・・
廊下で、ふゆが、消え入るような声でささやいていました

あさが九州に旅立つと新次郎は寂しさを紛らわすように藍之助に会いに行きました

ainoeuke 朝が来た 姉ちゃんはつに二人目の子供ができた
藍之助もよくなついていて、来る度におもちゃをくれる新次郎を「お父ちゃん」と呼ぶほどです

また来たんか?
またとは何や

そんなに欲しかったら
自分とこで作ったらええやないか

でんでん太鼓で遊ぶ藍之助
新次郎になついて言う
お父ちゃん!

ほんまや
はつが笑う

しょうがあらへんがな
惣兵衛はん、あない長いこと言え空けてたんやさかい
おぉおぉ
藍之助、お父ちゃんやで~

そらそやけどなぁ~・・・あかん、あかん
藍之助お前のお父ちゃんはわしやほら、おいで

惣兵衛が藍之助を抱き上げ、屈託のない笑顔であやしながら歩いて行く
はぁ、けど、人いうのはあない変わるもんなんやなぁ

新次郎が笑いはつは幸せそうに頷く
へぇ、あれがあの人のほんまのお姿なんだすやろうなぁ
まぁまぁ、あんなにかいらいいお子がいてたら、どないなことでも頑張れるいうもん

だすわな

新次郎は、苦しい生活を懸命に生きている惣兵衛に感心したのだが、はつはさぞかし

自分の赤子を抱きたいのだろうと新次郎の心中を慮(おもんばか)った

あさは、岡出し姿がすっかり居たについた
時には炭坑で坑夫たちとともに汗を流し、またある時にはカズ達と食事をともにして女たちと気持ちを通わせ、加野炭坑で働く者たちから姉御と呼ばれて親しまれるようになっていました

このまま採掘量が増えたら加野炭坑は安泰ですわ
宮部が帳簿をみて言う

今回、あさが加野炭坑に行くと治郎作から相談をもちかけられた
石炭の採掘量は順調に増えているが、その分炭坑で採掘作業をする坑夫たちの負担が増えて疲労がたまっている

あさはそれもそうだと頷きました
たあんと働いてもろてんのに暮らし向きが楽にならへんのはあきまへん
何かええ手考えなぁ・・・

何か良い案は無いかと宮部に尋ねようとした時に坑夫が一人やって来ました

現場が大事だす行ってくれなはれ
いつも冷たい目をしていると、あさがきになっている男です
親分ちいとよかですか?
サトやん、どげしたとか?

治郎作は、あさの了解を得ると現場に出て行きました
治郎作を呼びに来た男も行きかけ、あさにチラッと目をやりました
あさと目が合うと、すぐにスッとそれして治郎作のあとを追っていく
・・・・・?あの坑夫さんは?
あさが宮部に顔を向けました

あぁ、ありゃあ納屋頭の一人でサトシというとです
若いのになかなか仕切りのいい男です

そりゃあ有り難い事ですなぁとあさは言うが・・・
炭坑では評判が良いらしいがあさはサトシの目つきが気になって仕方がない

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加野炭坑での仕事が一区切り付いて大阪に帰ったあさは時間をやりくりしてはつが暮らす田舎へと足を運んだ

山は広うてなあ
馬に乗る稽古もしているとあさが報告する

ainoeuke 朝が来た 姉ちゃんはつに二人目の子供ができた

頼まれてたお漬物間に合わんかった今度もってくな
おおきに、お父はんもお母はんも喜びます

はつと一緒に働いていると、日々の疲れが土に溶けていく気がします
惣兵衛やうめを交えて談笑し、ふと気になってはつを覗き込みました

ちょっと顔色悪いみたい
ああ、うん、それが・・・・
はつは口ごもった
どうしたのかとあさが惣兵衛を見ると、口元がゆるんでいる

あさは・・
まさか?と大声をだす

ainoeuke 朝が来た 姉ちゃんはつに二人目の子供ができた

うめまで、思わず大声をだしました
お父はんにもお母はんにもまだ内緒やさかい大きい声ださんといて
はぁ!旦那様戻ってきはった思たら、もう二人目て!
はぁ、お姉ちゃんにはかなわへんなぁ
あさがため息をついた

そうやなぁ、お仕事頑張るのはもちろんええことだすけど
もう少ぉし、旦那様と一緒にいてる時をつくらななぁ、どないだす?

ん~と言った切りのあさでした

口にこそださなくても寂しさを抱えているからだろうと思っている
あさが帰るとはつは藁を編みながら、表情を曇らせました

何えらそうに言うてますのやろうなぁ
うちは
お姉ちゃんぶって、えらそうに・・・子供を産むことしかでけへんくせに・・・

惣兵衛はこれ以上、はつに暗い顔をさせたくない
ささやかだが将来に夢があり、はつと手を携えてかなえられたらどれほど良いか知らない

ainoeuke 朝が来た 姉ちゃんはつに二人目の子供ができた

・・・なぁ、はつ、もう両替屋の仕事に未練は無い
お前さえ良かったら、わしら、いつかどっかに小そうてもええかい土地買うて、百姓を生業にせぇへんか?

うちらがお百姓さんに?

そうや
元は今井家のお嬢様だったはつに百姓になれというのは無理かもしれんけど

はつはちょっとびっくりしましたが、すぐに顔一面の笑みが広がりました
そらよろしおますなぁ!
いつか自分らでお百姓さんできたらどんなにいいでしょうか?

ainoeuke 朝が来た 姉ちゃんはつに二人目の子供ができた
惣兵衛はうれしくてたまりません
今は土地を買うなど夢でしかないが、いつか自分たちの田畑を手に入れ作物を青物作って沢山実らせて、お父ちゃんお母ちゃん言われて子どもにわいわい囲まれて

わしはそないな暮らしをしたいのや
惣兵衛の目が輝いていて、はつはまぶしてに目を細めました

ainoeuke 朝が来た 姉ちゃんはつに二人目の子供ができた
あさとうめが加野屋に帰ると台所で新次郎とふゆと亀助と弥七が楽しげに笑っています

新次郎さまの字はお綺麗だすな
以前新次郎さまがおあさ様に送りはった文を見てしもうた事があったんだす

それ以来あんな綺麗な字かくのはお方はどんな人だろうと思ってたんです
そうか
新次郎が返事をする

おふゆちゃんわては?どないや?
亀助が自分の字の事をふゆに聞きます
丸こくってえらい可愛らしい字でだすな
ほんまに?

偉い楽しそうですな

おうお帰り
今、亀助とふゆちゃんが実家にです文かいてますのや

え~そりゃよろしますな

あさが笑いかけると、ふゆはまるでいたずらが見つかった子どものように慌てて行ってしまった

弥七が番頭さんの字はかいらしいというよりミミズみたいだっせ
あんなんやったらわてが書いてやりましたんのに

なんて事、言うんだす

ふゆの事が亀助や新次郎にはかわいらしく映るようです

ほなわても行って来ますわ
あさの言うてた通り、おふゆちゃんすっかり人気もんや

へえほんまに
と返したが
なんやろ?この気持

あさの胸にもやもやした割り切れない気持ちが残りました
その正体が解らないままきゅうにお呼び出しが・・・

若奥さん!
どないしました?
店に外には小綺麗な上品な御寮さんが立っています
京都の今井家から梨江が別れの挨拶にきたのでした

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