あさが来た 今井家が東京で銀行創立へ・モデルは三井家財閥
朝の連続テレビ小説(朝ドラ)ではいよいよあさの実家が京都から東京へ出て国立銀行設立の一歩を踏み出します
あさとはつの祖父の忠政が危篤と聞いて京都の今井家へ駆けつけました
京都の今井の家に来て改て立派な店の様子に感心するあさとはつ
はつが今ならわかる、お母さんの力も大きいと内助の功を気遣う
おじいちゃん今まで
いっぱい
いっぱいおおきにな・・・
あさが忠政に最期のお別れをした後
静かに息を引き取りました・・・
忠政の葬儀が滞りなく終わるとあさとはつは忠興から大事な話があると座敷に呼ばれ
ました
この今井の家は今年のうちに京都から東京に引っ越す事になった
政府から何度も東京に移転するようにとお達しがあったが、京都を離れるに忍びなく
一日のぼしにしてきた、だが、そうれももう潮時や
東京へ言って何をするんだすか?
あさが興味津々に聞くと
それを聞いて何をそうする?
へぇ・・・
まあええお前らには言っておこう
この今井の家は東京へ行って・・・バンクをつくる
バンクは我が国の言葉でいうたら「銀行」言うらしい
まぁ、一言で言えば・・・せやな、両替屋の新しい形や
あさは話についていこうと心して聞いていたが、最期の一言に引っかかりを覚えまし
た
そやけど待っとくれなはれ
そない新しい形ができてしもたら・・・両替屋は?
今あるうちみたいな両替屋はみんなどないなるんだす?
多くの両替屋はそのまま変わらんへんやろ
銀行は両替屋と違て、主な仕事は金銀の両替やない
ぎょうさん金を集めて、その金を貸す事で儲けを得るんや
ぎょうさん金を集める力がなければ、つくることはでけへん
お金だすか・・・
うちにはもう関わりあらへん話や
はつがぽつんと言う
忠興の説明を聞きながら、あさの脳裏を新次郎の言葉がよぎっていく
(両替屋の武器は銭やさかい、銭集め、言うてなわてはあれが今でもぞっとしますね
ん)
忠興の話は続いていて、銀行設立に関わるのは今井家だけではないという
今井は今、政府から勧められて、他の商家とともに国立銀行いうものをつくる話をす
すめてるん
やそれをわしに強うすすめてくれたんは・・・
その人物は恐らく忠政の病状を考慮し、葬儀を終えて一段落するのを待っていたのだ
ろう
忠興の話の途中で梨江が顔を出し、渦中の人物を案内してきました
お二人さんともお久ぶりですな
梨江の後から五代友厚が座敷にはいってきました
大阪を拠点に活動する五代友厚はあさやはつと面識があるだけでなく今や財界で広く
その名を知られている忠興とも知遇を得ていた
そればかりか五代友厚は久太郎にもまで声をかけました
どうですか?支度は進んでますか
へえ、おかげさんで!
毎日これで学んでおります
久太郎は「薩摩辞書」なるものを手にしている
五代友厚が独自に編纂した英語の辞書や
忠興がちらっと久太郎を見て、小鼻を動かしました
久太郎は異国の言葉を一生懸命まなんでいました
五代さんの勧めでな、久太郎は来年銀行の商いの勉強の為に、アメリカに留学する事
になっのだ
久太郎がアメリカに?
YES!
Iam going to America!
勉強した英語でアメリカへ行く事を披露する久太郎に
えっ?おどろくあさ
ベストワーク!(素晴らしい仕事!)
五代友厚も英語で言う
なんてこと・・・びっくりぽんや
あさが目を丸くしました
薩摩辞書 :1896年出版:著者名:高橋新吉・前田献吉・前田正名
【薩摩辞書とは】薩摩版英和辞書の事です、1865年(慶応元年)薩摩藩士である高橋新吉・前田正名・前田献吉の三人が藩庁から借金をして中国の上海で開成所版の英和辞書を翻刻しました
このころ薩摩藩はグルーバル化する日本の為にしばしば上海やイギリス、アメリカへ留学生を送り込んでいました、その中にはもちろん五代友厚もおりました