五代才助があさとバトルした後に大阪商人へと導いた一言とは?
大阪を商業都市として日本経済確立の舞台にしたいと熱弁を振るう
が誰も乗って来ず肩透かし食らった寂しさを味わった、その時なんと思いがけない事態が起きました
がっかりしたあさ
おいそこの娘!
なんと五代才助があさを睨みつけてネチネチを嫌味を言う
私はあんたの事この国にしては珍しい骨のある人やと思うてた
それがなんや!
大商人に奥様に納まっておしとやかに茶など出しくさって
おなごいうのはやっぱりつまらんもんやなぁ
驚いて
新次郎がわての奥さんをつまらんやて?
そこに反応するか・・・
あんたにもこの店にももう用は無い
潰れるんやったら勝手に潰れたらいい
「潰れる」この言葉にキードになんとあさが反応しました
しおらしくしていたあさにスイッチが入ります
五代才助をガン見するあさ
待っておくんなはれ!
がっかりしたのはわても同じだす
西洋の言葉も話し
えらい物知りで面白いお方や思てたあなた様が
憎たらしい新政府のお役人になってはたってなあ!
店の暖簾をくぐって帰ろうとしていたが踏みとどまり戻る才助
あさが何を言うのか様子を伺う
あさの前まで戻って来て
憎たらしいやと?
お役人になんていう事を
新次郎は気がきではありません
必死でうめがあさの腕をつかみ奥へ連れて行こうとします
そこまで言わはんのやったら言わしていただきます
今お家が困ってんのは新政府様への上納金のせいだす
あなた方がお金もあらへんのに勝手に新しい時代なんか作りはって、その上、上方の商人に十万両というびっくりぽんなお金せびっておきながら
勝手につぶれたらええやて?
どの口が言うてはりましたんや!
あかんやめとき!
新次郎が制するがもうスイッチの入ったあさには全く効果がありません
日頃のうっぷんが一気に吹き出してしまいました
それだけではあらしまへん
お大名家も戦言い訳にちょっともお金返しはれへん
よろしいか?
よう聞いてくれなはれや!
とにかく新次郎とうめが抑えている
家が苦しいのも
山王寺屋さんが潰れてしもたのも借金返さへんお大名家と
あなたがた新政府のせいでございます!
あさが吠える!
誰か!
だれか!
助けてくれ!
新次郎がもうあさを抑えきれない
あさが殺されてしまう!
五代才助のあさへ注がれる目に注目!
明治の世なんて誰が作りはったんや!
くそくらえだす!わぁ~
連れ去られ際にも捨て台詞を吐く
亀助をはじめ店の男衆が総出であさを連れ去る
すんまへん
ほんま、すんまへんだした
新次郎が夫としてあさの尻拭いを一生懸命にする
さっきまでガン見していた五代才助
呆気に取られている
新次郎は平謝りに謝り
早々にその場を足早に去っていく
新次郎が逃げて行ってしまったので
残ったうめが
すんまへん!
すんまへん
どうか命だけは(ご勘弁ください)
才助を両手を合わせて拝み倒すうめです
まだ興奮冷めやらず
呆然としている五代才助
思わず口から英語が出る
ワンダフォー
ワンダフォってはい?
何の事うめはキョトンとしている
これや!
わいが聞きたかったのはこれなんや!
本当に嬉しいそうな顔になった才助
英語で
やはり彼女は素晴らしい
せぱす~・・・えええええ?
横文字など分かるはずもないうめ
うめは何をつぶやいているのかとシゲシゲと才助の顔を見る
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そうや一つお願いがあります
うめにあさへの伝言を残して行った
正吉のところへ行って五代才助からの伝言を伝えるうめ
あさちゃんに大坂商人の寄り合いに出えやて?
へえ
確かにそう言うてはりました
よのが
そない旦那衆ばかりの集まりに出てどないしますの?
そこで新次郎が
あさ
でてきなはれ
驚くあさ
へ?そやけど、うちはそ
ないな心持ちや・・・
半べそ状態
そりゃあそうや
あんたお役人の前であれだけの事言うてしもたんやで
わて冷~っとしたがな
それで許してもらえるやったら
どないもあれへんがな
そない ものスゴイ事言うてしもたん?
そないもう
それに商いの勉強したい言うてましたやろ
ちょうどええがな
よろしいか?
来ますのやで
必ず行ってとくれやす
そう言って新次郎は出て行ってしまう
よのは
まあ待ちなはれ!
あれ?新次郎
今度はどこ行きますのや?
困ったよのが正吉にだんな様~と駆け寄る
なんでやろぅ~
何ででしゃろなぁ
まあ~奥様
何で何でて
よのにうめが
なんでなんでとおあさ様の口癖が移ってしもうてますな
気が付かなかったよのはびっくりぽんの顔をした
なんで言うたら
お家を守るう言うたんやろな?
離れの寝所に戻っても新次郎がまたはつの言葉を反芻していた