あさが来た 姉はつが心配なのに惣兵衛が笑顔は何故?頑固な姉妹を語る
京都の実家は新政府御用達の為東京に行くほど出世するが一方落ちぶれた山王寺屋の行方は?
新次郎が田舎道を歩いていると栄達が大八車を引いているのに出会う
加野屋の新次郎だと解った瞬間なんとあの栄達その場に大八車を置いて逃げ出す
残ったはつが
汗をふているようにも
涙を拭っているようにも見えます
新次郎が残った大八車を引くがびくとも動かない
あかんこうみえても男だすや
おはつさんに会えるのやったらあさの用意した荷物持ってきたら良かった
即座に施しはいりません!
ピシャっと断るはつ
今は底のお百姓さんのとこで厄介になってますさけ
新次郎は意外な答えに
そうだすか・・・
(山王寺屋・眉山家の)みなさんお変わりのう
小さく頷くはつ
はつは新次郎に決してあさには言わんといなはれ
今日うちに会うた事もお願いいたします
早口で新次郎に頼む
はつと新次郎が会話をしているとそこへ行商の男が現れる
新次郎はん?
惣兵衛です、天秤ばかりを背負って声を掛ける
なんでこないなところに
へえ加野屋さんはご無事だすのか?
まあなんとかな
今度、酒でもご馳走してもらわんとな
あの惣兵衛が軽口をたたいている
ほないくで
大八車を引いていく惣兵衛
何故か惣兵衛の顔は明るい笑顔・・
新次郎は不思議な光景に見えた
総兵衛が軽口をたたくなんて・・・めったに無い事だ
一方加野屋にいるあさに京都の今井家の母より文が届く
手紙には正式に新政府の仕事を請け負う事になった事
今井家が新政府の仕事をする為に一家で東京への移転を考えている内容でした
はつの様子を知りませんか?
私も知り合いを通じて探してもろてすが未だに消息がわかりません
何で助ける事ができひんかったのかと、後悔の気持ちばかりです
どうぞあなたは新次郎さんをよう支えてお家をお守りください
京都から東京に移住するとなると・・・
女中のうめが
あの京都の家がのうなってしまうかも知れまへんな~
しみじみ言う
あさは、子供の頃に今井家でお爺ちゃんや姉のはつと居た時の事を思い出しました
あさの京都の思い出にはいつもはつの姿がありました
お姉ちゃん・・・
その夜、惣兵衛と新次郎が
酒を屋台の一杯飲み屋で酒を酌み交わしている
びっくりしたわ色白男の惣兵衛さんがふんどし姿でが
あない似合うとはなぁ
喧嘩売っとりますのか?
まあ、今はケンカすら買うお金残っておまへんけどな
上手い(うまい)こというがな
わしなぁ
お母ちゃんをよう殺さんかった
惣兵衛の意外な言葉に驚きを隠せない新次郎
ずっと殺そたろ思っていたのに
せやけどなぁ、すっきりてしもてなぁ
そりゃ良かった
はつのおかげやろうか
あいつは女々しい女やと思っていたけどあんがい図太いのかもわかりまへん
そうだっか姉妹揃って今井の娘やなぁ
という事はおはつさんも頑固なんやろか?
笑いながら
それは間違いない事だすわ!笑い飛ばす
ああ~どうしたあさに逢うてくれるんやろか?
あのじゃじゃ馬の妹もそこまで旦那さんに思うてもらうと幸せやな
そやけどわしは・・・
何か言いかけたが
ハハハハハ笑ってごまかす
久しぶりの酒はよう回るわ
酔っ払っているのかよく喋る惣兵衛でした
ただいま・・・
加野屋に戻った新次郎
あさにはつの消息が分かった事を言いたいが言えない
お帰りなさいませ、今日もごゆっくりなお帰りで・・嫌味を言うあさ
へえへえ(詫びれず)あんたこそまた本読んでたんかいな?
へえ~それでこの間のお話だすけど?
あさに聞かれドキッとする新次郎
新次郎ははつとの約束を思い出し、あさに言うのを思いとどまりました
あさにうちの居場所絶対に言わんといてください
思い出した新次郎は
あかんまだ言われへん
えええ?
お願いですよって教えてくださいませ
石炭のの事?
あんたあの話聞いてましたんか?
へえあの話もういっぺん聞かせておくんあはれ
聞きたいのがはつの消息ではなく石炭の話とは・・・
あんたっちゅうおなごは・・・あさのほっぺをつねるしぐさをする新次郎
あさははつの消息を心配するが
気を紛らわす為に商売に燃えていました
その頃はつは・・・
薄暗い汚い小屋の中で僅かな灯りを頼りに縫い物をしていました