正太郎の為に花を生ける新次郎 雨の日の太鼓とかけて・・・
加野屋の長男正太郎の病状が思わしくない
ただいま~
こんなえらいな時にお花とは風流なこってぇ
雁助に嫌味を言われて
まあな
こないな時にはわてかて誰かって何しようが、雨の日の太鼓やさかいな
一同??
新次郎にっこり笑って
ドン!も鳴らん!
雁助・・・うまい
亀助・・・唖然
あさのいる京都にとんと姿を見せないでいると思ったら
肺病を患っている正太郎の側にいてなにかと励ましていたのだ
とこに付している正太郎の傍らで花を生けました
正太郎の心をいやしたいという新次郎の思いやりです
寒ないか?
新次郎が正太郎に声をかける
堪忍な新次郎
わしはもうあかんかもわからん
と弱音を吐く正太郎に
何ゆうてますのや兄貴
わては兄貴みたいな立派な上がいててくれるさかい思う存分アホボンいられるんや
兄貴は達者でおってくれなかなわんわ
正太郎はうなずきながらも悲しそうな顔をして
どうか加野屋を頼むで
榮三郎はまだ小さい
支えてやってくれ
どうか頼む
真に迫った兄貴の願い出に
もうおちゃらけも言えない新次郎でした
正太郎の病状は重いのでしょうか一日も早く良くなることを祈りたいです