まれ徹ちゃんお帰りなさい 怒涛の帰宅 お前の花嫁姿もみたくてさぁ
帰ってきちゃったと徹ちゃん、今日は8月10日希と圭太と匠と歩実と徹の誕生日です
見に来んといてや
一徹にケーキ運んでもらう事になってるさけ
なんやいえ！
圭太がちょっぴりふてくされたしぐさをする
仲が良い夫婦になりました
文さんが声をかける
何したんけ？つったって
色々あったなあって思うて
元治さんと文さんに迷惑ばっかかけて
なんべんも何べんも助けてもろた
ありがといぇ
なしてかえ？
段々大事になった
どんどん光になった
ほんだけや！
元治さん
文さん
大好きや！
大好き・・・・
頬に伝う涙をぬぐう文さんでした・・・
希がケーキをプチ・ソシエールで仕上げ
をしたいたとの時
プチ・ソシエールの引き戸がガラガラと開きました
お父さん
元気？
最初がほれかいね！
怒鳴るまれ
しかも元気って知ってるやろ！
見てったんやさけ
コンクール！
怒鳴り続ける希
なして出てきてくれんかった
俺・・・
希が
分厚いレシピノートを持ってきました
シェフから聞いたん
俺も聞いた
コンクール会場のトイレでの
池畑大吾シェフと徹ののやり取りが蘇る
徹が大吾に聞いている
あんたのけーき？
そうだと言っている
お前があいつの夢を紡いできたんだ
気になるなら最後まで責任もって見届けろ！
お前のケーキ見たよ
すごいなあ
あんなケーキ作れるようになったんやなぁ
すげえぇよやっぱり
お前は凄いよ！
俺さあ
コンクール終わった後また消えるつもりでいたんだよ
でもさあ
お前のケーキ見てさぁ
お前の言葉聞いてさぁ
「そのケーキが私の原点なんです」
一徹とか匠とか歩実とか一徹とか藍子とか・・・・・
やっぱり
もう言葉にならない徹ちゃん
お前の花嫁姿もみたくてさぁ
帰ってきちゃった
最初から
最初から出て行かんでよかったんよ
迷惑かけて良かったんよ
なあも出来んかって
おるだけでいいさけ
泣き崩れて
徹ちゃんと抱き合って泣く希
そこへ一徹が
姉ちゃんケーキできたけ？
一徹・・・
つぶやいた途端に殴られる徹ちゃん
一徹も謝る
ごめん・・・
あん時
こうやって止めんかって
頷く徹ちゃん
お前強くなったねぇ
希が徹ちゃんと一徹の手を握ってお互いの手を繋ぐ
一徹と徹ちゃん黙って抱き合う
ただいま～
お帰り
ケーキ出来たけ？
何も知らずに出迎える藍子さんでした
一徹と希と一緒に入る徹ちゃんを見て
絶句する藍子さん
藍子・・・・
ガン見する藍子さん
徹ちゃんを思いっきり叩く
徹ちゃんを泣きながら叩き続ける
万感の思いが吹き出したような藍子さんでした
