ダメ圭太返上!親子断絶の危機?尊敬されるお父さん本当の愛情とは
希は母藍子には義父博之の五代目襲名の芝居の裏側と真相を打ち明ける
うちには荷が重いわいねこんな秘密
無理も無いです、ご主人と義理の父の間に入り真相を知ってしまった今
愛する旦那さんを欺く事にもなり隠し事をするという事になるのですから
市長にも協力してもろうて市役所を辞める振りをしている
男前やねぇ~博之さん
感心する藍子さん
この秘密を圭太に知らせた方が良いと考える藍子と、知らせると博之のせっかくの親心が無になり圭太が怒りのパワーで燃えて折角奮起しているのに気持ちが萎えるとかんがえる希
言わんかったら圭太さんと博之さんの親子は断絶したまんまねんえ
怒りに燃えている圭太はいつもの駄目圭太じゃありません
必死に漆器組合へお願いに日参します
葛西さんに陶胎漆器のデザインを5分でいいさけ!見てくださいと懇願する圭太
おまえなぁ~ホントいい加減にせいまま!
博之さんに反対されてぇ~意地になってるだけでないがか?
ちごうわいや
ほんなら~なしてそんなにこだわるわいや!
輪島塗の為なら陶胎漆器だけじゃのうてもまだ道はあろぉわいえ!
陶胎漆器は親方の悲願やさけ
それは知ってるわい!そんでもな・・・
成功させんまま、引退させる訳にいかんげ
この時葛西の顔が変わりました
今まで圭太が色々ゆうてきた(言ってきた)言葉は全部親方に教わって来た事やと聞いた葛西
俺が不甲斐ないもんで親方が人生を掛けて来た輪島塗
このまま引退さしてしもうたら
俺は一生自分おっちゃぁ許されんげ
集まっている漆器組合の面々も二人を注目しています
お願いします!力貸してください
陶胎漆器作らせて下さい
土下座する圭太
損得勘定なしの純朴な圭太の輪島塗への情熱
圭太の輪島塗りへの熱い情熱に心が動かされました
これからの時代古き良き伝統と言って昔から続く輪島塗の文化を大事にして守りぬくだけではもはや生き残れない事は漆器組合では百も承知しているのだ
だがその殻を突き破るのは並大抵ではありません
軸は守りつつ時代に合わせて新しいベリエーションを生み出す敏腕プロディーサーである弥太郎の意思を貫きたいという気持ちを圭太が引き継いている事に気づいた瞬間でした
後世に残して欲しい輪島の伝統工芸、世界の土俵でも戦っています、古き良き日本の面影は残しつつどんどん視野を広げて欲しい弥太郎の漆への気持ちが息づいています
見せてみまっし!
なんと奇跡です、葛西がデザインを見てくれることに
本当け・・
驚いて葛西にデザインを見せる圭太
デザインを見るなり
なんじゃこれ?
こりゃひでえわいやぁ
居合わせた人もつぶやく
ようこんなデザインで見てくれ見てくれ言うとったな!
蒔絵(まきえ)屋をなめとるんか!
いやおれなりに精一杯
呆れてる葛西
デザインの納期いつやった??
お前の為でないぞ
弥太郎さんの引退のはなむけやわいや
ありがとうございますでないぞ
なめとるがか?
圭太の熱意が輪島漆器協会の人々の心に通じました
漆器組合のメンバーを塗師屋に集め一丸となって取り組む
その様子を嬉しそうに眺める四代目弥太郎
勝手な事をと言いながら止めようとしない博之
弥太郎と博之、二人の腹の中はいかがなものなのでしょうか・・・
ここで塗師屋の台所では希と藍子さん親子がなにやら
博之さんの秘密を圭太に告げるかどうかの相談をしています
それをこっそり直美(なおみ)が聞いているとも知らずに
いよいよ陶胎漆器のサンプルが完成し塗師屋でアンドレさんに
陶胎漆器のデザインの説明をする圭太
どうけ?
最初はいぶかしげな顔をしていたアンドレさんですが
通訳からプラチナの蒔絵の事など事細かに説明を受け
ニッコリ顔に変わりました
その夜には弥太郎の塗師屋で同業者を集めて陶胎漆器の完成と契約成立を祝う宴会が開催されました
和島漆器組合長が乾杯の音頭を取って盛大に祝杯をあげて宴も盛り上がっています
組合長!ありがとうございました
弥太郎さんの執念実らせたな!
輪島漆器組合組合長にも圭太が厚く御礼を述べると
博之がつかさず横槍を入れる
自分の手柄みたいに何を喜んでるげん!
お前の為にみ~んな他の仕事辞めて迷惑かけとったのが解からんのか?
組合長が
博之さん皆も喜んどることやし・・・
こなされん仕事はこれからも泣きついて助けてもろうつもりか??
ようほんで五代目継ぐとか言うとったわいね
希はまたあんな言い方してと心配顔
そこへ・・・・
血相変えた葛西がやってきました
来るなり
博之さん塗師屋を継ぐっちゃあ市長になる為って本当け?
一同なに???
寝耳に水の一同です
どういう事やそれ
なん?そんなことあるはずやん
全員に詰め寄られて
本当ですよ!
としらっと応える博之
輪島塗おっちゃあ市長選に利用するおっちゃつもりけ
博之の胸ぐらを掴む葛西に周りがやめまっしと止に入る
何が悪いがけ!
塗師屋出身の市長がほっちも損はせんやろうね
ふざけんなまぁ
おらっち職人はなぁ損得で動かんのげぞ
計算できん漆馬鹿が集まって
一緒に気持ち動かして
涙流してくれる塗師屋でなけりゃあとってもやってられんのや
その通りとヤジが飛ぶ
あんたに塗師屋継ぐ資格ないわ
博之さん!
・・本当の事を言ってしまいそうな藍子さん
駄目!
ダメ!
藍子さんを必死に止める希
辛い立場のまれ
だらくせぇ
気持ちやら涙やら
そんなもんで輪島塗りが守れんならやってみればいいがいね
みんなを制して
言われんでも
言われんでもやってやるわいね
みとれま!
輪島塗は
漆は絶てえに俺が守る!
忘れるなや・・ほの言葉
どうやら大芝居を打った博之に軍配があがったようです
最初は圭太では役不足と思われた塗師屋の五代目ですが
悪役の博之が登場したおかげで、必死に輪島塗を守ろうとする意気込みがやっと漆器組合の人たちに認められ、市長になる道具に塗師屋を継ぐ博之よりも漆に情熱を持っている圭太の方が塗師屋を継がせる資格があると周りに認めさせる事に成功しました
弥太郎の前に経つ博之
弥太郎は微笑み頷く
博之の父には今回の件は全てお見通しなんでしょうねキット
一礼をしてこの場を去る博之
引き上げる博之を玄関までおいかけて
課長!部長!圭太のお父さん
ありがとうございました
圭太には言いません
迷ってましたけど
圭太が尊敬するお父さんはキット悪者のまま去っていくカッコイイお父さんやさけ
ほんでもいつかお父さんの愛情を圭太に直接伝えてあげてください
すっかり塗師屋の女将やな
人のこと心配してる場合か!
ほんで増々パティシエに戻られんぞ
ゆっくり考えます
ありがとうございました
深々とお辞儀をするまれ
そっと陰から博之と希のやり取りを頷きながら見届ける直美
宴会の後始末で台所に立つ希に直美が話かける
洗い物で叱られるまれ
あんたにはがっかりやわいね
旦那さんと父親と間ひとつうまいこと取りもてんと
すいません
ほんでもまあ~なかなか根性は座ってるわいね
おーし!本気であんたを完璧な塗師屋の女将に仕込んでやるさけね
いつかパティシエに・・と返すが聞いてない直美
ちゃっちゃと洗った漆器を拭くように叱る
パティシエはしばらくお預けのようです